ナカポカの戯言

拓殖大学"ディジタルコンテンツ研究愛好会"(DCRC)で使ってます

戦車の話をするとしよう

ディジコンアドベントカレンダー企画22日目です!

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はじめに

 本当は今日ボドゲの話をしようと思っていたが、最近TRPGばかりやっていてボドゲと疎遠になっていた。そもそも種類を多く知ってるわけでもなければ、何か極めているわけでもない。結果的に書くには辛い題材だった。そんな中スマホアプリWorld of Tanks BLITZのアップデートが来ているのを見て、これだ!と思った次第。

 

とある失敗作の戦車を紹介

 時代を問わず代表的な戦車は何かと聞かれると、私はティーガーⅠと答える。分厚い装甲、高い貫通力を誇る砲、なによりザ・戦車と言える箱型の形とその重量感!

 しかし今回はそんな有名な戦車ではなく、マイナーかつ失敗作の戦車を紹介したい。

 

巡航戦車 Mk.Ⅴ カヴェナンターf:id:Nakapoka:20171221150117j:plain

 巡航戦車とはイギリス軍の戦車の分類名で、突破や追撃が目的の機動力の高い戦車のこと。これはその5番目の戦車、と簡単なイメージを持っていただきたい。

前のバージョンの戦車の装甲が薄かったため、少し厚くした装甲を取り入れつつ、速力は落とさぬようにという目標のもと製作された。

しかし、ある構造上の問題で「英国戦車最大の失敗作」と言われているのだ。

 

悪夢のメカニズム

 前述のことに加え、軍から「できる限り車高を低くすること」と要求された開発者。そこで、水平対向エンジンという高さを抑えられるエンジンを搭載することにした。

しかし搭載スペースの車体後部に余裕がなく、冷却装置であるラジエターを設置する場所がなくなってしまった。そのためラジエターは車体の前部に搭載され、エンジンと冷却装置が車体の前と後ろにあるというおかしな構造になってしまった。

(必然的に)ラジエターとエンジンの熱が行き来する配管が操縦室を通ってしまうため、稼働時は車内温度が40℃を超す事態となってしまい、「エンジンより先に乗員がオーバーヒートする悪夢のメカニズム」と酷評された。

後に様々な改良を加えたものの、根本的な解決には至らなかったという。

  第二次世界大戦の開戦が迫っていることもあり、イギリスは戦車の数を揃えることに必死だった。試作車のテストも行わずに量産されたこの戦車は悪夢のメカニズムのせいで実践投入はほとんど行われず、もっぱら国内の訓練用に使われたという。

 「前線でどんな戦車を押し付けられても、カヴェナンターよりはマシってね。」

 

 ちなみに

 WoTなどの戦車ゲームでは先の悪夢のメカニズムは未実装()のため、非常に使いやすい戦車でオススメ。

 

最後に

 戦車というと強くて有名な戦車が真っ先に思い浮かぶが、その戦車もカヴェナンターのような失敗の経験をもとに出来上がっているということを頭の片隅に置いておいていただきたい。

温故知新という言葉もあるように、古きことから学べることは大きいのだ。

 

・・・ガルパン最終章早く見たい!!

 

ディジコンアドベントカレンダー

 クリスマスまで残り3日となりました。

つまり残る記事もあと3つ!ディジコンアドベントカレンダー2017を最後までよろしくお願いします!

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